SEOセックスプロジェクトなる署名運動が話題です。
本プロジェクトがどの様な運動なのか、その運動の改善方法を提案します。
#SEOセックスプロジェクトとは
性被害や性知識を身に着ける為に、グーグルなどの検索エンジンを使い調べた際に、アダルトサイトが上位に表示され、正しい知識を身に着けにくい、性被害の相談先を調べにくい問題がある。
その時、若い世代が困ってしまうから、検索上位の結果に「適切な」サイトの表示を求めるというもの。
痴漢で調べても痴漢のニュースや、加害者側の弁護事例が出てきてしまい、被害者としてどうすべきか分からないようですね。
現在、change.orgにて署名運動が行われています。発起人は前田かや子 伊東勇気 中島梨乃の3名。
そして署名が集まった際には、下記に要望を送る様です。
【厚生労働省,文部科学省,内閣府へ】 性に関する必要な情報を精査し、一覧にまとめたサイトを作るか、すでにある民間サイトの後援をしてください
【各検索エンジン会社へ】 信頼できるサイトや緊急連絡先などが検索上位に出てくるような仕組みの見直しを求めます。
要望文、アイキャッチ画像引用元:SEOセックスプロジェクト
実際に「レイプ」「痴漢」「セックス」で検索してみた
「レイプ」で検索
まずは「レイプ」から
上位10サイトを確認すると、Wikipedia、加害者側の心理、被害者の心理について語れるページが存在し、確かに被害にあった際の相談方法は確認できませんでした。
「痴漢」で検索
上位10サイトを確認すると、痴漢冤罪の逃れ方、加害者側の心理、痴漢加害者を治療する医者の記事、社会心理学の紹介など。被害相談の方法は分かりませんでした。
※細かく読み込めば相談方法が見つかるかもしれませんが、「すぐに分かる」サイトは有りませんでした。
「セックス」で検索
上位10サイトを確認すると、ほぼアダルトサイトでした。しかも違法アップロードされたものを紹介するサイトも含まれています。
但し、上位10番目にはセックスに関する知識を絵(決してエロいではない)を交えながら教えてくれるサイトも有りました。
ラブコスメ 夜の保健室 正しい知識でセックスの悩みを解消 https://shc.lovecosmetic.jp/sex.html
検索ワードを変えてみると、相談方法が簡単に分かる
SEOセックスプロジェクトで紹介されていたワードでは、確かに痴漢やレイプ被害にあった場合の相談方法が分かるサイトへは、たどり着く事は出来ませんでした。
ここで思うのが、「検索ワードがあまり単純すぎないか」という点です。
実際「痴漢」「レイプ」等、1単語で検索する事が有っても、自分が求める検索結果にマッチしない場合、検索ワードを追加するのではないでしょうか。
「痴漢 相談」で検索してみた
「痴漢」だけでなく、「痴漢 相談」と相談を追加して検索すると、結果がガラッと変わりました。
検索トップはビジネス系情報サイトのPRESIDENTオンラインの「痴漢された」と娘に相談された時に絶対に言ってはいけない言葉 というページが表示され、被害者の身近な人に対する記事でした。
検索2位は警視庁の「性犯罪被害相談電話(全国統一)」が有り、自分の住まいからどこに電話相談をすればよいか、電話番号が47都道府県分記載されていました。
検索3位以降は各都道府県の性被害相談ページが並ぶ結果に。
これはSEOセックスプロジェクトが求める検索結果ではないでしょうか。
必要なのはネットの使い方の教育
痴漢というワードではなく、相談を付け加えるだけでも簡単に痴漢相談の方法が分かりました。
SEOセックスプロジェクトが求めている事は、検索エンジン各社へ信頼できるサイトや緊急連絡先などが上位に出てくるような仕組みでした。
既に「仕組み」が出来上がっている事が、本記事で分かったと思います。その為、#SEOセックス運動の署名運動がいかに的外れな運動なのかが良く分かりますね。
こんな署名運動をするのならば、文部科学省に「インターネットの使い方。正しい検索の方法。」について、教育プログラムに追加する様に求めるのが適切でしょう。
学校だけは信用は置けないと思いますので、小学生以上の子供を持つご家庭に、インターネットの使い方を教える資料を配るなどする方が良いです。
今ならLINEで配信した方が見てくれると思いますが・・・昨年の厚労省とLINEのコラボで行った、新型コロナのアンケートの様に。
他に方法としては、ハッシュタグ運動のワードを変える事ですね。
「#SEOセックス運動」というワードですと、何をしたいのか全く分かりません。しかもSEOというワードは世間に馴染みがない言葉で、twitterをよく見るユーザー層にはミートしません。
思い付きですが、「#ネットリテラシー向上運動」の方がまだ効果が有ると思いませんか。それで正しい検索方法を解説しているページに飛ばすとか。自分たちの活動の趣旨も沿えて、1ページを作ってリンク付けてツイートするだけ。
同時投稿数が多ければ、ネットニュースになる事も多いですし、ニュースになれば多くの人の目に留まるでしょう。
また、被害を受ける方が若年層が多いので、より見かける機会が多いのではないかと。
令和の時代にネットの知識は必須
今では小学生までスマートフォンを持っており、インターネットが10年前とは比べ物にならない位身近な存在になりました。
しかし、教育現場でも家庭でも、身近な存在の使い方を教えていないのではないでしょうか。そこに問題があるのです。
正しくネットを使える知識が有れば、自分は痴漢で苦しい思いをしているのに、アダルトサイトを間違って開いてしまう事もなくなりますし、スムーズに警視庁の相談ページにたどり着けるはずです。
性被害に関する内容で話を進めてきましたが、今ではネットを正しく使う知識は必須スキルですよね。
「嘘を嘘と見抜ける人でないと・・・」といった言葉が有名な通り、情報を正しく掴むスキルが求められています。妄信的に日本医師会や各都道府県知事の自粛や規制に従っている人達には、正しくネットを使う知識が無い事が分かります。
ニュースだけでなく、何か物を買う時にもネットのスキルが有れば、安く買える事も出来るでしょう。例えばオンラインショッピングができるサイトはamazonと楽天が有って、価格コムでも比較ができて。
この知識が有れば、家電量販店で高い家電を定価で買う事もなくなりますし、ケータイの契約もネットで完結出来るサービスの方が安いですよね。最近ではahamoやLINEMO等々。
ネットにある程度触れていない人だと、格安スマホの存在すらも知らないとか。
#SEOセックス運動の前田かや子さん、伊東勇気さん、中島梨乃さん。#ネットリテラシー向上運動に今から買えませんか?
あなた方が思っている以上に、簡単に理想とする検索結果を出す事が出来ますよ。