はじめに
たった2文字でも、捉え方が大きく変わります。
志田さんはAV女優さん達を尊重しているのです。
志田陽子氏の「普通の女の子」に憤りを感じてしまった方へ
「普通の女の子」の誤った解釈
AV人権倫理機構の代表理事を務める志田陽子氏のあるツイートについて、AV女優さんを始め多くの方が否定的な反応を示しました。
自己決定に基づいて契約し、事業者に感謝している女優さんは実在します。しかしそれは特殊に過酷な人生経験をしている人が多い。そうではない「普通の女の子」には、思いとどまっていただく関所を確保する必要があります。
現在の自主規制を継続すべきと思っています。https://t.co/KxJdVET3Ea— 志田陽子YokoShida (@YyYySinger) May 21, 2022
『「AV出演強要」は存在するのか? 多くの人が見落としている「本当の実態」』の記事を引用しツイートしたもので、ツイート中に有る「普通の女の子」の解釈が誤った形で一人歩きしてしまいました。
どの様な解釈かと言うと「AVに出る様な女の子は普通じゃないヤべー子だ」と。
この様に解釈した方々が多々いらっしゃった為、自分なりの別の解釈を志田陽子氏に確認した所、「素晴らしい整理&的確な解釈」「私の言いたいことを網羅していただいています!」とコメント頂けましたので、当サイトでも改めて説明します。
なんと、素晴らしい整理&的確な解釈を、ありがとうございます!論説著者の河合先生も、大事なところを読み取っていただけて感謝なさると思います!
私の言いたいことを網羅していただいています!😊 https://t.co/SI96bMRhCC— 志田陽子YokoShida (@YyYySinger) May 23, 2022
本当に言いたかった「普通の女の子」の意味
志田さんの「普通」を理解する為の前提知識
・契約前に契約内容の読み合わせや意志の確認が何度も行われる仕事は、一般的ではない。
・契約時は合意していても、販売後に結婚や後悔などで販売停止、削除申請したAV女優さんが500人以上居る。
・デビュー半年足らずで売れずに辞める人が大多数続く
— ざわちん AV研究家「AV速報」 (@sbctMD) May 23, 2022
これらを踏まえた上で、特別な意志を持ってAV業界に「挑む」女の子は、「普通の女の子」ではないと言っているのでは?
熱意がなければ戦えない。自分ともライバルとも毎日戦い続ける生活に挑む熱意が有る子は、普通ではないと。
— ざわちん AV研究家「AV速報」 (@sbctMD) May 23, 2022
その覚悟の確認のために、志田さんは関所が必要で、現状のルールを維持したいと述べていると捉えています。
「現役の女優さん達、マジですげーし勝つ見込み低いよ。後悔する人もいるよ。それでも出る?」って。
— ざわちん AV研究家「AV速報」 (@sbctMD) May 23, 2022
つまり志田陽子氏は
ポイント
「普通じゃないヤベー奴ら」ではなく
「普通じゃ考えられない位、努力家で頑張って走り続ける女の子」
と言っているのです。
AV女優さん達を貶しているのではなく、尊重しているのです。
何故なら500人以上の「後悔した女の子」を見ているのですから。
普通って難しい
今回の話の中で振り返りたいのは「普通」の使い方。
何が普通かは人の人生のモノサシで定義されますから、立場や世代が違えば捉え方が大きく変わってしまいます。
昭和の時代の女性像と言えば、高校を卒業したら少し働いて結婚して退職して出産するのが「普通」だったかもしれません。
しかし令和の時代では、高校を卒業するまでは概ね皆同じで、以降就職も進学も道が別れるのは「普通」であり、就職先が何処であろうと「普通」です。
令和の「普通」には、アパレルもパティシエもキャバクラもAV女優も事務も受け付けも、ライバーも風俗嬢もスーパーの店員も、みんな「普通」。
それぞれ仕事に向ける想いは違えど、「普通そんな職には就かないよね」といったニュアンスで「普通」とは言いません。
言葉って難しいですよね。誰目線で言っているのか、発信者目線なのか受け手目線なのか。
たった2文字でも大きく意味が変わると実感しました。
テキストで発信している身として、非常に貴重な体験です。皆様も仕事のみならず、友人とのLINEやSNSでも十分に言葉に注意して下さい・・・
