ポイント
AV新法によって新作リリースがゼロになる月が生まれるかもしれません
AV新法で新作AVがゼロになる月が生まれる?理由と対策は
2022年6月22日に公布されたAV新法
さて、AV業界・AVファンのみならず多くのメディアで報道されているAV新法ですが、2022年6月22に公布され翌日23日から施行となりました。
参考:インターネット官報
成年年齢引き下げから始まったAV新法ですが、成立してみれば適正AV業界への制約ばかりが増える結果となり、問題が何件も出始めています。
その1つが契約→撮影→情報公開までの期間制限です。
今までの適正AVにおける契約と撮影は同日に行われるケースが多く、撮影から3〜4ヶ月で情報公開・発売されていました。
※契約前に事前にAV女優さんに情報は渡っている場合が殆ど
しかしAV新法によって「契約から1ヶ月後に撮影、撮影から4か月後に情報公開」となりました。
ポイント
AV新法第2章第七条
出演者の性行為映像制作物への出演に係る撮影は、当該出演者が出演契約書等の交付若しくは提供を受けた日又は説明書面等の交付若しくは提供を受けた日のいずれか遅い日から一月を経過した後でなければ、行ってはならない。
AV新法第2章第九条
性行為映像制作物の公表は、当該性行為映像制作物に係る全ての撮影が終了した日から四月を経過した後でなければ、行ってはならない。
引用:性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律
情報公開はFANZAさんやメーカー公式サイト等での情報公開を指す筈なので、2DAVの販売は更に1ヶ月後となり、最速でも撮影から販売まで5ヶ月を要する事になります。契約から半年ですね。
新法施行前の3〜4ヶ月と比較すると、契約含め2ヶ月程度販売までに期間が必要となりました。しかも審議→公布→施行までが一瞬で、業界関係者の方々も十分に準備が出来なかったのではないでしょうか。
以上の情報から、AVの新作リリースがゼロになる可能性が有る月を考えます。
新作リリースゼロの月はこの月だ
新作リリースゼロの可能性が有る月、それは2022年11月,12月です。
上記表の検討条件は、AV新法施行前は契約から発売までを4ヶ月、AV新法施行施行後は6ヶ月。
6月前半はAV新法施行前に当たるので、今まで通りの撮影が出来たと仮定しています。AV女優さんや監督さんのTwitterを追っていると、詰め詰めで撮影していた事がわかります。
撮り溜め分が多少あるとはいえ、リリースボリュームを維持し続けるのは難しく、仮に同量をリリースし続けたとしても、表の通り年末には息切れしてしまうのではないかと。
昨今のコンテンツ消費スピードは年々早まっており、TwitterやInstagram等のSNSは毎日複数、YouTube毎日1本で少なくとも週2ペースで新規投稿が求められます。そんな中で専属女優さんは月1本、企画単体女優さんは月数本のリリースがゼロになってしまうと、ライトユーザーは離れていってしまうのではないかと思います。
悲観的な話ばかりしても暗くなるので、明るい対策について次に話をします。
リリースゼロの対策方法3つ
素人目線で考えられる対策は3つ
1つ目は新作のリリースペースを緩める事。新法施行前の撮り溜め/編集中の作品に関しては、従来のペースを緩めて11,12月に回す方法です。
メーカーさんとして新作本数はゼロになりませんし、コアなファンは毎週火曜日の新作情報公開を楽しめますね。
専属女優さんは空きが生まれますが、ファンは年数回のお休み期間だと思えば自信で納得出来るでしょう。
2つ目はAVではない作品も撮影する事。AV新法が適用される映像作品は、次の様に定義されています。
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この法律において「性行為」とは、性交若しくは性交類似行為又は他人が人の露出された性器等(性器又は肛こう門をいう。以下この項において同じ。 ) を触る行為若しくは人が自己若しくは他人の露出された性器等を触る行為をいう。
この法律において「性行為映像制作物」とは、性行為に係る人の姿態を撮影した映像並びにこれに関連する映像及び音声によって構成され、社会通念上一体の内容を有するものとして制作された電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。 ) 又はこれに係る記録媒体であって、その全体として専ら性欲を興奮させ又は刺激するものをいう。
引用:性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律
つまり、オマンコとオチンポとアナルを露出しなければOKと捉えられ、直ぐに思いつくものはイメージビデオでしょうか。
他にはKMPさんが複数販売しているフェチ系VRで、顔だけや脇だけに特化して性器を露出しない作品がAV新法対象外と考えられます。
いずれにしても撮影スタジオやスタッフ等の調整が必須ですので、AV撮影と同等の費用や時間が必要と思います。
3つ目はVR作品の活用。AV新法によると情報公開は撮影から4か月後となっており、物理的流通が発生する2D作品においては従来通り情報公開から1か月後の発売になるかと。
ただVR作品は物理的流通は無くデータ通信のみなので、撮影から4か月経った瞬間に配信可能なのでは?と考えています。実際に出来るかどうかは不明ですが・・・
新法施行後かつ6月中に契約出来れば、11月の末の配信に間に合いますね。
以上の3つを用いて、予想される2022年11,12月の新作ゼロを避ける事が出来るのではないでしょうか
いずれにしても、イチAVファンの想像のお話であり、実際の動きは異なると思います。AV業界の方々は真剣に取り組んでくださっているので、より解像度の高い対策を検討していると思います。
AV女優さんが今後も活動を続けられるように、私と一緒に適正AVを買って応援していきましょう!
