はじめに
世間から見たら適正AVも同人AVも違法動画撮影も「AV」なんですよね。
通称AV新法で初摘発!FC2で無修正動画販売した男が7件の契約書未交付
通称AV新法を無視した違法撮影
適正AV業界を危機にさらしている通称「AV新法」ですが、初の摘発者が出ました。
警視庁は2022年12月5日、東京都品川区の映像制作会社役員の男を「AV出演被害防止・救済法違反容疑」、通称AV新法違反容疑で再逮捕しました。
男は11月にFC2コンテンツマーケットにて無修正の動画を販売したとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で逮捕されており、その後の調査で再逮捕となりました。
調査によると男が販売していた無修正動画に出演した女性に対して、撮影内容や販売方法等を定めた契約書を7回にわたって交付しなかった疑いがもたれています。
ちなみに男のFC2コンテンツマーケットにおける販売実績は、2016年以降で8200万円でした。
契約書無しで撮影するレベルですから、出演料は5万円以下と予想。FC2コンテンツマーケット販売となれば、おそらく凝った編集もない動画と思われ、売上の8200万円がほぼほぼ運営利益になっていると思われます。
※FC2コンテンツマーケット販売における、FC2のマージンは不明
問題は適正AV業界外で起きている?
今回摘発された男は「FC2コンテンツマーケットで無修正動画を販売していた」人間であり、皆さんが知っている女優さんが出演する「適正AV」ではなく、「違法撮影動画」であります。
通称AV新法の議員立法に携わった議員さんや被害女性支援団体様の発言を見る限り、彼/彼女らの認識では「適正AV業界にも問題あり」ですが、実際に初摘発されたのは同人AVないし違法撮影者でした。
今回摘発に至った契約書について、適正AV業界からは疲れの声が上がっています。
というのも初出演でも初共演でもなく、中堅ベテラン女優さんにおいても新人女優さんにおいて同様の契約書確認・サインが必要となっており、紙まみれで大変だと伺っております。
一部メーカーさんでは契約書の電子化を行っているようですが、まだまだ業界全体に普及はしていない様子。
また、契約から撮影まで1か月、撮影から情報公開まで4か月間の期間を空ける根拠不明のルールも設けられてしまっている為、新人女優さんは成果を確認しにくく、中堅ベテラン女優さんは撮影が滞り収入がゼロの期間が発生しておりました。
現時点においては「撮影ゼロ」の声が減ってきておりますが、撮影ゼロ期間の影響で新作発売がゼロになっている女優さんが多数いらっしゃいます。
単純に「人気が無いから」ではなく、FANZA月間AV女優ランキング1位常連の河北彩花さんですら「新法の影響で11月12月の新作リリースは無し」とTwitterで明言されていらしたので、通称AV新法の影響は想像を超えるものと考えられます。
皆さん...😢新法の影響で11月と12月の
私の作品のリリースがありません😔なので次の発売が来年1月になります🙏🏻
急に辞めちゃった訳ではないので
ご安心してくださいね...🥺🙏🏻いつも作品見てくれてありがとう🤍
次の発売楽しみに待っていて下さい💐 pic.twitter.com/XcM8kENAJV— 河北彩花 (@Saika_Kawakita) October 26, 2022
警視庁幹部は「違法行為が有れば積極的に摘発を進めていく」
最後に本件を受けて警視庁幹部からは「違反行為があれば積極的に摘発を進めていく」との声が上がっており、強くお願いしたい所。
しっかりと契約書を交付し、契約書に基づいた撮影・販売がなされるFC2コンテンツマーケットになれば良いのですが、これには警察の活動は必要不可欠ですからね。
世間から見ればFANZAで販売する適正AV業界も、適正AV業界と同等のルールを設けて守って撮影していると謳う同人AVも、今回の様な違法撮影動画も、全て「AV」の2文字で片付けられてしまいます。
同人AV界隈ならびに、違法撮影者にはルールを守って頂きたいです。そもそも論、違法撮影と形容されている時点でアウトですが。