はじめに
玄関開けたら5秒で不倫 紗々原ゆりのレビュー記事です。
シナリオ解説とレビューまとめに分けて、本作魅力をたっぷりお伝えします。
玄関開けたら5秒で不倫 紗々原ゆりレビュー【☆5.0】
収録時間: 129分
出演者: 紗々原ゆり
監督: タナカ・ベーコン
シリーズ: ----
メーカー: YONAKA
レーベル: ----
ジャンル: ハイビジョン 単体作品 不倫 人妻・主婦 中出し ドラマ
品番: 1moon00001
玄関開けたら5秒で不倫 紗々原ゆり シナリオ解説
結婚して4年、潔癖症の夫に嫌気が差し、ドキドキもときめきも忘れてしまった紗々原ゆりの不倫物語。
コップの些細な汚れを面と向かって指摘し、みそ汁の濃さについても度々ぼやく面倒な夫に対し、全てを受け入れてくれる不倫相手が紗々原ゆりの心の拠り所となっている。
不倫相手も既婚であり、いわゆるW不倫ながら、営業周り中でも紗々原ゆりに会ったりと、2人の関係は段々と過熱していく。
公園で空を眺めながら互いのパートナーの話をし、とある日は駆け足で待ち合わせ場所まで急ぎ、夫の前では出る事のない笑顔をこぼす。
夫からの色気のない誘いを断り、自宅前に停めた車内で行為に及ぶ2人は、心の中に彩を取り戻すかの様に求め合い、頬と耳を赤らめていた。
時間が無い時はフェラチオ口内射精でごっくんし、時間が有る時は挿入して互いの体温と気持ちの昂ぶりを感じ合う。
紗々原ゆりは冷めきった夫婦関係と色めきだつ夜との差分に嫌気が差し、夫の潔癖症に怒りが爆発し家を飛び出た。
行く当てがない筈もなく、迎えてくれるのは不倫相手であり、駆け落ちするかのようにタクシーに飛び乗る。
夜の東京は車内を時折明るく照らし、時折暗がりを作り出した。暗さとは夫との関係ではなく、唇を重ねる絶好のチャンスである事を示す。
そして窓を開け顔を突き出し「凄い今幸せだー!」と高校生カップルの様に叫ぶ紗々原ゆりは、紛れもなく女になっていた。
ホテルに着いてからは滅茶苦茶に身体を求め合い、激しさの中に愛のあるピストンの度に紗々原ゆりの黒いソックスブーツが上下に揺れていた。
最後は「特別な日の為に」と用意していたワンピースに着替えて海辺を散策し、ホテルに戻って再び身体を重ね合う。
夜が明けるまでセックスする中で何度も口からこぼれた「好き」は本物だった。
玄関開けたら5秒で不倫 紗々原ゆりレビューまとめ【☆5.0】
ドラマ性に重きを置いた不倫作品。
ウンザリする夫との生活と、不倫相手との色めきだつ時間を交互に収める事で、終わりに近づくにつれて双方の冷たさと温かさが強まった。
コップについた些細な汚れと部下の愚痴ばかりを口にする夫に向ける愛情など何処にも無く、ぶつけるものは怒りだけ。
そしてひとたび自宅から足を踏み出せば不倫相手が出迎えてくれて、タッパーに入れた料理を美味しいと食べてくれて、車内やホテルでは丁寧に愛撫して、紗々原ゆりを「女」として見てくれる。
自然と夫から心は離れ、怒りではなく愛をぶつける先は不倫相手となり、心の拠り所となっていた。
シナリオ有りのAVの場合、セックスで魅せるスキルと同等の価値を持つのが、セックスに至った背景だ。
本作は夫と不倫相手、それぞれに対する紗々原ゆりの想いの表現に時間を掛けており、最初のフェラ抜きまでに30分という他に類を見ない時間を掛けている。
中には「さっさとセックスして欲しい」と思う方も居るかもしれないが、緻密に描かれた3人の関係性から生み出された最初のフェラ抜きは、どんなフェラ抜きよりも心打つものが有る。
しかも場所は自宅前の車内というハラハラ感と背徳感。
たった1枚の書面による契りに背いてしまう代償がどれだけ大きいか分かっていても、2人の気持ちは止められないのだ。
と、視聴者側に理解させるだけの時間と演技が有り、1回1回のセックスに重みが付与される。
不倫作品のお手本というべきか、セックスだけでなくドラマシーンも含め、感情を揺さぶられる作品だ。
胸の高鳴りを止めず、叶わない恋だと思わず、2人が過ごした夜を是非その目で確かめて欲しい。
YONAKA/玄関開けたら5秒で不倫 紗々原ゆり