はじめに
AVのタイトルから消えそうな言葉について考えます。
今後AVのタイトルで消えそうな言葉 黒人、美白、ハーフ等々
言葉の多様性は狭まっている
「コロナ渦」「はにゃ?」等の新たな言葉が生まれ続けている世の中で、消えていく言葉もあります。
「チョベリバ」「ジュリ扇」等の時代によって消えた言葉や、技術の進歩によって消えたものである「洗濯板」や「火起こし機」は消えた言葉ですが、「美白」「ハーフ」等の人々の意識改革で避けられて消えつつある言葉はご存じでしょうか。
一部フェミニストの過剰な打ち上げによるものも有りますが、言葉狩りの標的にされた理由を聞いてみると、「確かになぁ」と納得する言葉もあったり。
多様性や人権を主張する事は良い事ではある反面、言葉の多様性は失われていると感じます。
そこで今回は、今後AV,アダルトビデオのタイトルから消えてしまいそうな言葉をピックアップします。
黒人デカマラの「黒人」
肌の色を特定した表現は、令和の時代においても避けられる傾向に有ります。小学校の頃は生まれながらに少し濃い目の肌の色をしたクラスメイトを、「黒人」「アフリカ」等と表現したいじめが横行していた記憶が有ります。
肌の色は生まれで決まってしまい、個人の意思で選べるものではないので、表現として適切ではありませんよね。
今後は「デカマラ」だけが残っていく可能性が有ります。
美白ボディお嬢様の「美白」
お次は「美白」。化粧品のCMを代表に古くから使われてきた表現ですが、現在では差別用語に当たるとして削除されています。
理由は白い肌が美しいと決めつけた言葉だからですね。肌の色で優劣をつけるべきではないとされています。
確かに考えてみると「白人が上で黒人が下」「白くない肌の女性は劣っている」と捉える事も出来ますね。
実際に化粧品を製造販売する花王は、「美白」表現を撤廃しましました。
メモ
日本経済新聞:花王、「美白」表現を撤廃 人種の多様性議論に配慮
今後は「陶器肌」の様な、白色を連想させるワードになるのかもしれません。
両親の国籍が違う「ハーフ」
例えば台湾生まれの母と、日本生まれの父から生まれた子の事を、台湾と日本のハーフと表現しますよね。これって差別用語なんです。
ハーフを使った適切な表現と言えば、マヨネーズの「キューピーハーフ」です。
キューピーハーフは「カロリーが半分である」という文脈でハーフを使っているので、当然適切です。
では何故生まれを「ハーフ」と言うと適切でないのかと。その人自身が半分で欠落していると捉えられるからですね。
言い換えとして「ダブル」「ミックス」も有りますが、それぞれ反対意見も有りますので、そもそも生まれの違いを表現しない方が安全かもしれません。
「お母さん食堂」は「ファミマル」へ
大手コンビニチェーン ファミリーマートのプレイベートブランドとして、お惣菜を展開している「お母さん食堂」ですが、一部高校生がこの表現に反発し署名運動へ発展しました。
意見は「お母さん=料理をする人」という女性の役割の固定化を進めるものだとしています。
署名運動に対する私の意見は「やりすぎ」です。ある種の言葉狩りでしかなく、家庭料理にやりがいや幸せを感じているお母さんは、署名運動に不快な思いを抱いたでしょう。
詰まるところお父さん食堂にしてもダメだし、昔ながらの食堂にしても対極に位置するお母さんや新規の食堂が騒ぐだけなので、「ファミマ食堂」が一番安全牌だったのかもしれません。
「お母さん食堂」って良いと思いますけどね・・・
結果的にファミリーマートはプライベートブランドをすべて統一して「ファミマル」へと変更します。
また、お母さん食堂の署名運動は名前変更の意識決定の要因ではないとしていますが、「要因です」なんて言ったらまた面倒が起こりますから、当然の回答だと感じました。
毎日新聞:ファミマ、PB名称を「ファミマル」に統一 19日から
AVは時代を表している
アダルトビデオは長らく時代を表すような作品が多くリリースされてきました。
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キャンプアニメ「ゆるキャン」が人気になり、新型ウィルスの影響で「ソロ活動」がトレンドとなったタイミングで発売されたのが、ソロキャンプ女性のセックスVR作品。
3つの例は時代の流行に合わせ、売り上げアップを狙ったものでした。
しかし今後求められる「時代に合わせる方法」は、多様な意見に寄り添う事なのかもしれません。
今でこそ美白や黒人がタイトルに使われていますが、いつ何時ネット上で槍玉に挙げられるか分かりませんからね。
徐々に使用する言葉を変えていく必要が有ると思います。